今回のトレーニングマッチはちょっと特別なTM。
というのも、この企画は昨秋、今春と開催を模索したが、ともに雨天により中止。
今回が3度目の正直ということで、ようやく開催できたTM。
しかも参加チームは全チームが全日本サッカー選手権埼玉県大会に進出したという、これまでにないレベルの高いTM。
TMではなくて、正式な大会として開催してもいいかも、その名は「礼羽カップ」?
普段は対戦できない、南部地区、西部地区のチームとも対戦できるので、是非とも有意義なTMとしてもらいたい!
試合前のあいさつ。
ホストチームとして他チームを出迎え、堂々としたプレーを披露しよう!
相手に不足はない、絶好の力試しの場なので、いつもより鼻息が荒いのかな?
キャプテンと左ウイングが不在ではあるが、チーム全体の底上げを目指して一人一人がそれぞれの課題克服にチャレンジ!
最初の相手は川口市の慈林さん。
このチーム全日本の埼玉県大会で4回戦まで勝ち上がった強豪チーム。
その4回戦も先行しながら延長で敗戦したが、個の強さや組織力の高さを十分に発揮していた秀逸チーム。
大型の選手が多いが、同学年なので怯まずに果敢に懐に入り混んで、一泡吹かせてやろうじゃないの。
早めのプレス。
でも、やたらにボールに行かないで、どうやったらいいか考えてみよう。
右とか左に限定させるとか、余裕を奪ってミスを誘うとか、単にボールを奪うだけではない、for the teamのプレーは何だろう?
快足ドリブラーがボールを収めるためにコントロール。
しかし、相手の寄せが早い。さすがに強豪。自由な時間を与えてくれない。
いつもより早めの判断、早めの選択が不可欠。
こういう緊張感のある試合を重ねていくことで経験値が急上昇することは、言うまでもなく練習ではできないこと。しっかりと体感してみよう!
キャプテン不在の中、副キャプテンはチームの心臓として奔走。
遠めからでもゴールネットを揺らせる力があるが、ここはそのシュートレンジに入った模様。
この試合はシュートチャンスも少なくなってしまったので、可能性があるのなら迷わずに打つべし!
右ウイングも今日はディフェンスに終始。
得意のドリブル突破というよりは、相手左サイドを自由にさせないことが、まずもっての役割。
いつも気持ちでは互角の張り合いができる選手であり、この場面も堂々と渡り合っている。この選手はどんな相手でも自らの力を発揮する能力が備わっている。
理詰めで知的なフォワードが登場。
自分より大きい相手に果敢にアタック。
相手と同様になるためにはジャンプして少しでも大きく見せるのが大事?
そこは無理をせず、足元で勝負してみてはどうだろう?
でも、前を向けるプレーはいつもできているね。
今日は忙しくなりそうな守護神。
良い時とそうでない時の差があるが、それが特徴といえば特徴かも。
良い時のパフォーマンスは神がかっているので、ゾーンに入っている期間をできるだけ長めに。
次の相手は幸手ユナイテッドさん。
香日向と幸手FCの合同チームで、県トレセン選手を擁する強豪。
これまで何度か対戦したものの、勝利したことはあったかな?
控え選手は出番を待つ間にウォーミングアップ。
ん?ネットの外側にいるのは???
これもウォーミングアップ?
いやいや、ボールが外側に出てしまった様子。
右ウイングがスピードに乗った!
そして一気にゴール前に侵入。そしたら・・・
それはもう、みなさんわかっているでしょ?
ここからロングスロー?
足元ではなく、スペースに投げ入れるのが有効かも。
もうわかっているよね。
受ける側は投げる側の意志をくみ取ってね。お互いがアイコンタクトや心の会話ができるとより良いプレーが可能。
またもや右ウイングがゴール前へ。
今度は相手陣深くまで侵入し、これはもうゴールしかないでしょ。
しかし、あまり角度がないとシュートコースも狭くなってしまう。また、ディフェンスも帰ってきてしまう。
ここは迷わずシュートか?上がってきている選手にマイナスのパスか?
インテリフォワードがハイプレスでボールゲットを狙ってのチェック。
こういう泥臭いプレーは献身的でもあり、時にチームを鼓舞することに。
奪取できればフリーのスペースに出して、そこに走り込んできている選手がそのまま、なんていう場面が作り出せるが。。。
右斜めから右足を一閃!
この距離、この角度なら正確にゴールマウスを捉えることができる!
こぼれ球に反応するようインテリフォワードも準備。
さあ、このボールの行方は???
楽しい昼食。
しかし、この昼食の時間にもチーム内の課題を侃侃諤諤と議論。
えっ?侃侃諤諤?読み方は「かんかんがくがく」意味は遠慮なく言い合いながら盛んに議論すること。
おっ、守護神がフィールドプレーヤーの準備。
かつては騎西のダイナモとして縦横無尽に走り回り、2人分3人分の役割をこなしていたという時代も。
ゴールキーパーとして、相手選手を含めピッチ内全ての選手をたくさん見てきて、自分なりに学んだ点も数多くあるだろうから、その経験をフィールドプレーヤーとしても開花させてもらいたい。
左サイドバックの副キャプテンはいつもクレバー。
プレースピードがもう少し早くなればもっと良い選手に。
今日のような相手はゆっくりとプレーさせてはくれない。
ボールロストしたら一気にピンチに陥ってしまうので、早めのプレーを心がけよう。
でも、雑になってしまうのは違うよね。その点について、この選手ならわかっていると思う。
右ウイング、そして守護神がスピードに乗った。その奥にはユーティリティープレーヤーが控えている。
この場面はいくつもの選択肢が考えられる。
その中で最も効率的なものは何だろう?
3人の意志が統一されれば、おのずとそれぞれがお互いにやってもらいたい動きができるようになるはず。
そうなった時は、凄く綺麗な得点に繋がるんだよなあ。
さらに奥深く侵入。
盟友のキャプテンに捧げるゴールはゲットできるか?
角度はなく、寄せられているが、狙うはゴール?それとも?
副キャプテンも侵入。
ゴールキーパーの体重を右にずらしておいて空いたところをシュート。
落ち着いているゴール。
快足ドリブラーが細かいボールタッチでフェイントと切り返しを披露。
披露というか自然にできている。
この選手はこういうプレーができる試合もあるが、全く消えてしまう試合もあり、常に持っている力を発揮できることが課題なのかも。
しかし、アジリティは群を抜いている感があり、小柄ではあるがドリブルやシュートもパワフルであり、ポテンシャルは非常に高い。それをもっともっと活かさなくては。
他チームの指導者からは、あのような選手がウチにいたら・・・なんていう声が多数聞こえてくる。
ゴール後のハイタッチ?
この子はどこの子?
やっぱりスーパーキッズなのかな?
ここの地層はチバニアンのような感じなのかなあ。
ん?この石は玄武岩?花崗岩?安山岩?
そうじゃないか。
いつの時代のものなのかなあ?よし、家に帰ったら調べてみよう。
カンブリア紀?ジュラ紀?白亜紀?
身長差はどのくらいある?結構あるね。
こういう選手にも身体をくっつけて自由にさせないのがポイント。
少し離れているよ。身体をくっつけることはファウルではないので、実践すべし。
この2人は大人同士のマッチアップにも見えてしまう。
まさに互角のガチンコ勝負。
力だけではなく、冷静なところも見せてみるといいかも。
【試合結果】
礼羽 0-2 慈林
礼羽 0-0 幸手ユナイテッド
礼羽 2-0 勝瀬ふじみ野B
礼羽 0-2 行田SC
キャプテンと左ウイング不在ではあったが、それでもチーム全員で強豪相手に善戦。
課題は尽きないけれども、良い経験を積むことができて有意義なトレーニングマッチになったのは間違いない。
やはり西部地区、南部地区の強豪はうまい、早いだけでなく、強い!
チーム力だけでなく、個の力が強い!
相手指導者に聞いたところ、当たれなければ試合には出さない、というよりは強く当たるのは当たり前、といった回答が返ってきた。
当然といえば当然なんだろう。そういうチームと普段から対戦していれば、指示されなくてもおのずと自然にプレーできる力が付くんだろうなあ。やはり地域差ってあるのかな。
しかし、同じ学年なのだからできないことはない。今日の試合を良い経験というだけにしないで、個々のブラッシュアップに繋げなければ。
本日お越しいただいたチームの皆さん、本当にありがとうございました。とても良い試合になりました。
ぜひまた企画しますので、良い試合をしましょう!